乳がん治療のこれから
バイオテクノロジーがめざましく進歩するなか、乳がんの治療の現場でも、次々と新しい治療法が試みられています。
トランスレーショナル・リサーチで広がる治療
バイオテクノロジーの進歩とともに、乳がんの診断法、治療法も進歩してきました。例えば、乳がんの治療方針決定・予後予測のために最も重要といえる転移状況の検査です。 現在、腋窩(えきか)リンパ節への転移状況を調べるためにHE染色法あるいは、免疫染色法による病理組織診断が行われていますが、微小な転移も見つけ出す新しい方法として、遺伝子増幅法「RT-PCR法」「OSNA法」など方法も注目されています。
また、乳がんは全身病の性質が強いため、末梢血や骨髄中の小さながん細胞を検出できれば、より適切に病状の判断が期待できます。また、遺伝子解析技術「マイクロアレイ解析」を使えば、数千もの遺伝子発現のパターンを明らかにでき、研究が進めば、薬物治療の効果やがん細胞の活動の予測にも役立つことでしょう。
よりよい治療法の実現をめざして、基礎的な研究成果を臨床の現場へ橋渡しするための取組みが「トランスレーショナル・リサーチ」です。
その成果が今後の臨床に活かされていくことが期待されています。








